人生の道標となる四柱推命の世界

これらの要素が作り出す運気の強さを「身旺・身弱」で判断します。これは、あなたの命式全体のパワーバランスを示す重要な指標です。また、特定の時期に現れる「空亡」は、その時期の特徴的な運気の空白を表します。そして、これらの要素が強く衝突する時に現れるのが「天戦地冲」です。これは人生における重要な転換点を示すサインとなります。

Five Artsからのアドバイス

これらすべての要素は、五行思想という東洋哲学の原理に基づいて解釈されています。
これらは互いに影響を与え合いながら、あなたの運命の全体像を形作っています。

四柱推命の命式をひも解く

人生の岐路に立つとき、私たちは自分の進むべき道を知りたいと強く願います。

四柱推命の命式は、そんなあなたのための人生の設計図です。

生まれた瞬間の宇宙の状態を映し出す鏡のような存在なのです。

命式は、あなたが本来持っている才能や可能性、人生の波の流れ、そして乗り越えるべき課題まで、すべてを映し出してくれます。

ただの運命の予言ではありません。

より良い人生の選択をするための、かけがえのない羅針盤となるものです。

あなたの命式に刻まれた神秘の暗号を、一つ一つ丁寧に解き明かしていきましょう。

そこには、きっとあなたの新たな可能性への扉が開かれているはずです。

人生の設計図「命式」

四柱推命の基本となる「命式」について、あらためて解説しましょう。

命式とは、あなたの生年月日時を四柱推命の形式で表した、いわば「運命の設計図」です。出生時の宇宙の気の状態を表すこの図は、まるで私たちの人生のDNAのような役割を果たします。

まず、四柱推命の「四柱」は、あなたの生まれた年・月・日・時を表す4つの柱（四柱推命という名前はここから来ています）には、異なる人生の側面が映し出されています。

年柱：人生の大きな流れや家族との縁
月柱：職業や社会での活躍の場
日柱：あなたの本質や性格
時柱：人生後半の運勢や子孫との縁

この4つの柱を詳しく見ていくことで、あなたの人生の全体像が浮かび上がってきます。

そして、この4つの柱ごとに天干と地支を対応させていきます。

このように縦に組み合わせを並べた文字の一つひとつが、あなたの運命を構成する重要な要素となるのです。

命式とは、生まれた瞬間の宇宙の状態を表現したものであり、運命の60%を決定づける重要な情報です。残りの40%は後天的な努力で変化させることができます。命式は個人の才能、適性、運気の流れを示すものであり、人生における最適な選択の指針となるものです。

命式を読み解くことで、次のようなことが分かるでしょう。

・基本的な性格や才能
・人生の転機となる時期
・相性の良い職業や人間関係
・健康上の注意点
・財運や出世運の傾向
・結婚・家庭運
・特に注意すべき時期や事柄

Five Artsからのアドバイス

Five Artsでは、この命式を単なる運命の指標としてではなく、あなたの人生をより良い方向に導くための「道標」として活用します。
統計学と神秘学の両面からアプローチすることで、より正確で実用的な人生の指針を提供しています。

天からの贈り物「天干」とは

天干とは、その人の「命」を表す最も基本的な要素であり、あなたの表面的な性格や才能を表す要素です。

天干の10の要素

天干は、古代中国の暦法で使われる五行の要素を10個の要素で表し、陽（兄）、陰（弟）に分けたものです。

甲（きのえ）・乙（きのと）：若木のような成長力と柔軟性
丙（ひのえ）・丁（ひのと）：太陽や炎のような情熱と明るさ
戊（つちのえ）・己（つちのと）：大地のような包容力と安定感
庚（かのえ）・辛（かのと）：金属のような強さと決断力
壬（みずのえ）・癸（みずのと）：水のような知恵と適応力

あなたの命式に強く現れている天干を知ることで、自分の得意分野や活かすべき才能が見えてきます。

また、天干は、社会の中であなたがどのように振る舞うかということも示しています。

たとえば、甲・丙・戊・庚・壬は「陽干」と呼ばれ、外向的で活動的であり、リーダーシップを発揮しやすく、新しいことに積極的であるという特徴があります。

これに対して乙・丁・己・辛・癸は「陰干」と呼ばれ、繊細で深い洞察力があり、慎重に物事を進め、人への気配りが上手という特徴があります。

人生の役割と運気の強さも教えてくれる

命式では、日干を基準として「年柱天干」、「月柱天干」、「日柱天干」、「時柱天干」を算出し、他の天干との関係から、社会の中であなたがどんな役割を果たすことができるかを明らかにすることができます。

例えば、食神星が強い人は、創造的な仕事や表現活動で力を発揮できます。

また、日干の五行の強弱のバランスから、基本的な運気の強さを判断することができます。これを身旺、身弱と言います。

身旺の人は自分の力で道を切り開く運気があり、主体的に行動でき、困難にも強い状態です。

身弱の人は、人のサポートで力を発揮できる状態にあり、慎重な行動が吉であり、周囲との協調が重要であることを示します。

地からの導き「地支」が示すもの

地支は、あなたの行動パターンや、周囲との関係性を教えてくれる要素です。

地支が示す12の力

地支とは、日本人にも馴染みのある「十二支」と呼ばれる12の要素です。

子（ね）：新しいものを生み出す力
丑（うし）：じっくりと物事を進める力
寅（とら）：突き進む勇気
卯（う）：飛躍的な成長力
辰（たつ）：変化に対応する力
巳（み）：知恵と直感力
午（うま）：情熱と行動力
未（ひつじ）：協調性と優しさ
申（さる）：機転の利く賢さ
酉（とり）：完璧を求める緻密さ
戌（いぬ）：誠実さと献身
亥（い）：新しい可能性を見出す力

地支で知ることができるのは、その人の潜在的な一面です。

たとえば、寅・午・戌の組み合わせは「火の三合」と呼ばれており、これがある人は、情熱的で創造的な活動に向いています。

「年柱地支」、「月柱地支」、「日柱地支」、「時柱地支」を算出し、それぞれの十干の組み合わせから、その人の人間性を明らかににします。

運命を読み解くための3つの鍵

四柱推命の奥深さは、表面的な運勢判断を超えて、あなたの人生に隠された様々な可能性を明らかにしてくれる点にあります。

蔵干は、地支の中に隠された才能という宝物。通変星は、あなたの運命を照らす道標となる星々。そして十二運は、人生の異なるステージで訪れる運気の流れ。

これら3つの要素を総合的に見ることで、あなたの人生の可能性がより鮮明に見えてきます。FIVE ARTSの鑑定では、これらの要素を丁寧に解読し、あなたの人生の選択に活かせる具体的なアドバイスとしてお伝えしています。

自分の中に眠る可能性の種を、いつ、どのように育てていくべきか。その答えは、これら三つの鍵の中に隠されているのかもしれません。あなたの人生の可能性はさらに広がっているのです。

それでは、それぞれの要素が示す深い意味を、順を追って見ていきましょう。

隠れた才能の宝庫、「蔵干」の秘密

まず藏干について説明します。

蔵干とは、地支の中に隠れている天干のことで、表面には現れにくい才能や可能性を示しています。

下の表が地支の中に隠れている天干です。

地支	天干
子（ね）	壬（みずのえ）・癸（みずのと）
丑（うし）	癸（みずのと）・辛（かのと）・己（つちのと）
寅（とら）	甲（きのえ）・丙（ひのえ）・戊（つちのえ）
卯（う）	甲（きのえ）・乙（きのと）
辰（たつ）	乙（きのと）・癸（みずのと）・戊（つちのえ）
巳（み）	戊（つちのえ）・庚（かのえ）・丙（ひのえ）
午（うま）	丙（ひのえ）・己（つちのと）・丁（ひのと）
未（ひつじ）	丁（ひのと）・乙（きのと）・己（つちのと）
申（さる）	戊（つちのえ）・壬（みずのえ）・庚（かのえ）
酉（とり）	庚（かのえ）・辛（かのと）
戌（いぬ）	辛（かのと）・丁（ひのと）・戊（つちのえ）
亥（い）	戊（つちのえ）・甲（きのえ）・壬（みずのえ）

たとえば「寅」の中には「甲・丙・戊」という3つの天干が隠れており、それぞれが異なる才能を表しています。この隠れた才能を知ることで、新たな可能性が開けるかもしれません。

蔵干には季節の移り変わりによって「余気・中気・本気」という変化する3つの気があり、一つの地支に対して、2~3種類の蔵干が内蔵されています。

余気は、前月の本気のエネルギーの余韻で、蔵干の始まりを表します。中気は、余気と本気の間にあるエネルギーです。本気は地支の中で最も強いエネルギ―で、蔵干の終わりを表します。

運命の星々「通変星」が照らす人生の道

次に通変星について説明します。

通変星は、あなたの日柱（本質）を中心に、他の要素との関係性を示す星です。

その人の持つ日干をもとに、天干もしくは蔵干との関係から導き出されるもので、その人が生まれた性格や運勢を表します。

偏印星：独創性と創造力を表す星
印綬星：地位や名誉をもたらす星
比肩星：協調性と競争心を示す星
劫財星：積極性と行動力を表す星
食神星：表現力と創造性を示す星
傷官星：革新性と反骨精神を表す星
偏財星：意外な幸運をもたらす星
正財星：着実な財運を示す星
偏官星：突破力と決断力を表す星
正官星：組織での成功を示す星

人生の12のステージ「十二運」の流れ

最後に十二運です。

十二運は、あなたの人生における12の異なるステージを表します。

長生：新しい始まりの時期
沐浴：準備と学びの時期
冠帯：力をつける時期
建禄：成果を上げる時期
帝旺：最も輝く時期
衰：エネルギーが減少する時期
病：困難に直面する時期
死：終わりと変化の時期
墓：休息と蓄積の時期
絶：限界を迎える時期
胎：新しい何かが芽生える時期
養：静かに育つ時期

人の一生を12段階に分ける考えに基づいており、それぞれの段階を象徴する意味があります。

十二運を読み解くことで、その人の生まれ持った性格や運命が分かります。

運命の転換点 – 四柱推命の天戦地冲

命式では、天干・地支ともに、それぞれの要素が強い衝突を起こすことがあります。これが天戦と地沖です。

天干同士の相克関係「天戦」

天戦は天干同士の相剋（相克）関係を指し、天干の五行が互いに克する状態です。

五行における相克とは、木は土を克し、土は水を克し、水は火を克し、火は金を克し、金は木を克すという関係性のことです。

たとえば、甲（木の陽）と庚（金の陽）は相剋（相性の悪い関係）しやすいとされます。

これらは単なる対立を意味するだけでなく、時として強い変化や革新をもたらすエネルギーに結びつくことがあります。

天戦は、単に相性の悪さを示すだけでなく、お互いを刺激し合い、成長のきっかけとなる可能性も秘めているのです。

最も遠い位置にある地支「地冲」

地冲は、六冲（りくちゅう）とも呼ばれ、十二支において正反対の位置（180度の位置関係）にある地支同士の関係を指します。

たとえば子（ねずみ）と午（うま）や、卯（うさぎ）と酉（とり）などが地沖の関係にあります。

最も遠い距離にあるこれらの地支同士の関係は、一般的に衝突や対立を意味し、物事が安定しにくい、調和が取れにくい状態を示します。

しかし、この対立的なエネルギーもまた、必ずしもネガティブなものではなく、時として大きな変革や発展のきっかけともなり得ます。人生の重要な転換点として捉えることで、大きな飛躍のチャンスとなります。

空の時を知る – 四柱推命の空亡

天干と地支の組み合わせから導き出される重要な概念に、「空亡（くうぼう）」があります。

これは、六十干支において、その日の天干に配当されていない地支のことで、その時期の運気が「空」になるという意味です。

マイナスな印象を受けるかもしれませんが、その時間帯における活動の適否を判断する重要な指標となるので、単に「良くない時間」というわけではなく、その特質を理解し活用することで、より効果的な時間活用が可能となります。

たとえば、次のような行動をとることが勧められます。

・新しいことを始めるのは避ける
・内省と準備の時期として活用
・次の飛躍のための充電期間

一方で、重要な取引や契約締結、開業・開店、遠方への旅行などは避けたほうがいいでしょう。

つまり、あらかじめこの時期を知っておくことで、より賢明な行動を選択できるようになるわけです。

物事の表面的な結果を求めるのではなく、内面的な充実や準備の時間として捉えることで、空亡の時間を有効に活用することができます。

【まとめ】四柱推命はあなたの人生を照らす道標

四柱推命は、単なる運勢占いではありません。それは、あなたの人生の地図であり、より良い選択をするための羅針盤なのです。

Five Artsの四柱推命鑑定では、統計学と神秘学の両面からあなたの運命を読み解き、具体的な人生の指針を提供します。生年月日時に刻まれた情報を丁寧に解析し、あなたの生まれ持った才能と可能性、適性のある職業や活動、対人関係での強みと課題、人生の重要な転換期、健康管理のポイントなどを明らかにします。

最も重要なことは、鑑定後も継続的なサポートを提供し、あなたの人生の選択をしっかりとバックアップすることです。

今、あなたが迷いを感じている答えは、実はあなたの生まれた瞬間から、既に用意されているのかもしれません。四柱推命の扉を開いて、自分だけの人生の地図を手に入れてみませんか。

あなたの未来への道が、より明るく、より確かなものになることを願っています。

人生の道標となる四柱推命の世界